野球

阪神タイガース:2009シーズンを占う

さてタイガースから見たら歴史的な失速という2008シーズンだったが、北京五輪以降の国内の野球に対するしらけぶりと同様、僕自身も、どこが勝とうが負けようが、もはや大きな関心事ではなかった。読売が戦力的に図抜けているのは明らかだったし、勝ちまくり…

北京五輪・野球:金は本当に悲願だったのか?

日本は野球で五輪チャンピオンになったことはない。日本のメンバー構成でもめたり、相手国の状態も色々だったり、大会ごとに騒がれはしたけどついに勝てなかった。 それでも、なぜか毎回、金メダルを至上命題とされ、「金しかない」とか追い込んでしまう。今…

阪神タイガース:6戦終えて

阪神タイガース、対横浜戦後もコメントしたが、さらに広島戦も終え6戦終えて5勝1敗。投手のローテーションも一回りしたところで、4-6戦の感想を。 投手陣と投手起用: 安藤・岩田・福原・アッチソン・下柳・杉山と回してきた。 広島戦の順番は決まっていたの…

阪神タイガース・開幕三戦を終えて監督采配を占う

セントラルリーグが開幕した。 これまでは、何かにつけて開幕前予想をしていたが、今年はしなかった。 戦力での戦前予想の比重より、監督の采配の柔軟性予想の比重の方が大きいと思われたからだ。 それだけ。 さて阪神タイガースは、横浜相手に三連勝を成し…

2007日本シリーズ第三戦 日本ハムvs中日:閃光のごとく

先日頂いたコメントにもあったのだが、大舞台にビジターの球場で実力を発揮できる能力というのは、重要な要素である。プロの選手であれば、本来、シチューションに左右されないパフォーマンスを見せて欲しいものだが、実際は正確やマウンドとの相性もあるだ…

2007日本シリーズ第二戦 日本ハムvs中日:「らしい」野球のエッセンス

8-1で中日の勝利。 先発中田は8回を投げ後続の投手の登板機会も作った。ホームランは李と森野の2ラン2本、セギノールのソロ1本。中日の安打数は8本だが、日本ハムは与四球7で自滅。 しかし、こうしたデータが示すほど一方的な展開ではなく、レベルの高い試合…

2007日本シリーズ第一戦 日本ハムvs中日:「エース」タルもの

中日の日本ハムに対する対戦成績は、昨年の交流戦で2勝4敗、昨年の日本シリーズで1勝4敗、今年の交流戦で1勝3敗。相性は悪い。 しかし、昨年の日本シリーズでの1勝、今年の交流戦での1勝を挙げたのは、いずれも川上である。相手投手は同じダルビッシュ。つま…

日本シリーズ2007:ざっくり予想

昨年の日本シリーズは予想もせずに、試合の感想を書いていた。 予想したつもりだったが、それはMLBだったようだ。 昨年、事前にどんな予想だったのか、覚えていない。 しかし記事を見ると、ふつふつと、名古屋圏に生きた少年時代の記憶がよみがえる。 川又が…

クライマックス・セ: 雑な予想

何を隠そう、私こそ、ペナントレース終盤の阪神の連勝・失速で、非常に疲れてしまった、阪神ファンの一人です。 ここで、クライマックスに気持ちを切り替えることが出来ないのは、もう歳でしょうか。正直、暗黒時代を思い出して、ちょっと痛んでしまった心に…

4/11 阪神vs中日「お前が言うな!」

阪神は7人、中日は8人の投手をつぎ込んだ「総力戦」モード。 延長12回、6-6で引き分けとなりました。 阪神が主導権をとることはなく、まあ負けなくて良かった。中日としては、岩瀬がいない中、若いピッチャーに場数を踏ますことまでできて、長いシーズンをに…

2007 阪神タイガース展望:野手編

2007シーズンの阪神タイガース、野手の陣容には、ほとんど変化がない。片岡の引退、スペンサーの退団などに加えて、新人選手の獲得はあるが、大勢に影響はない。チームに何かが足りないから優勝できなかったのだ、という視点から考えると、これは由々しき事…

オフのチーム作り:阪神タイガース前編

阪神タイガースは、昨シーズンセ・リーグ2位。 中日ドラゴンズが優勝を決めた10/10に、実質的なオフシーズン入りとなったと言えよう。 来シーズン以降に向けた、セ・リーグ優勝・日本一を目指して、今シーズン見られた問題点を解消し、弱点を補強していく必…

やってきました 日米野球!

誰がなんと言おうと、日米野球が楽しみです。 もうね、主催の新聞社だとか、辞退者がなんとかだとか、WBCで意義がだとか、選手には別でギャラが何とかだとか、どうでもいいです。 ペナントレースだって、いつもベストメンバーでやってるわけじゃないし、相性…

10/25 日本シリーズ第四戦 日本ハムvs中日 たとえ安いドラマでも

阪神タイガースには「ベンチがアホやから負けた」と言って、そのまま引退に追い込まれた投手がいる。周りは、ネタにするが、ご本人がそれを得意げに語っているのは、見かけたことがない。 ワンプレーに対する思考時間が長く、その分監督の采配が大きく影響す…

10/24 日本ハムvs中日 あきらめの終盤

シーズン中の中日は、試合終盤に脅威的な(感動的な)逆転劇を何度も演じてきた。その過剰なまでの集中打は、サイン盗み疑惑まで呼んだ。その真偽について何のソースも持ち合わせていないので、議論はできない。だが、試合終了まで何が起こるのかわからない…

10/22 日本シリーズ第二戦 中日vs日本ハム 悲しきスクリュー

15年ほど前まで名古屋に住んでいたが、そのころ既に山本昌はプレーしていた。 当時の名古屋は今のような中途半端なおしゃれ感はなく、ナゴヤ球場は場末の雰囲気がプンプンであった。それは、地域の地方都市が東京化目指すのとは、ひと味違う、名古屋のプライ…

10/21 日本シリーズ第一戦 中日vs日本ハム 風見鶏

2006年の日本シリーズが始まった。 中日対日本ハム。 数年前までであれば、対戦カードのマイナーぶりに世間のトーンは下がりっぱなしだったかと思う。巨人一極集中時代の終焉と、(それに伴う?)野球人気の相対的低下によって、かえって対戦カードのマイナ…

予想:MLBチャンピオン決定シリーズ(傾向と対策)

危うく始まってしまうところだった。 MLBチャンピオン決定シリーズの予想を。 そもそもの印象としては、4連勝か、七戦までもつれるか、極端だよな、とか、同地区同士で良く対戦してるよな、という感覚がある。 で、調べてみた。 ストライキ後の過去11回のチ…

10/7 阪神vs巨人 蜘蛛の糸

10/6の時点で首位中日のマジックが4、残り8試合、二位阪神とは3ゲーム差。阪神は残り5試合。 いくら阪神がなかなか負けない、といっても、中日もよく勝ってきたのだから、今シーズンのペナントの行方はあらかた決した、と言ってもいいのではないか。 阪神と…

9/30 阪神vs中日 変わらない愛

特定のチームを愛する、というのは、時に苦しいものである。 勝ってほしい、選手に活躍してほしい、そう思って応援する。 報われないことだってある。 でも、勝つから、強いから、応援するのではない。 負けたとき、弱いときにも、同じ愛情を注ぎたい。 叱咤…

9/29 阪神vs中日 いや、川上は悪くない

川上はもっと評価されてよい。 彼は、私が見てきた(1980年代以降)プロ野球選手の中で、もっとも、能力・成果と評価のギャップが大きな投手、と勝手に思っている。 川上が、読売にいれば、それはもう、世紀の大エース扱いであろう。 中日という地味なチーム…

9/27 阪神vs広島 なぜなぜ泣くの

阪神タイガースがよくやっている。 なにがって、首位争いのチーム同士の対戦成績がこれほど差があるのに(阪神5勝・中日13勝)、9月も最終週になって、まだ「最後の天王山!」とかいう記事が、スポーツ新聞に出てきちゃったりするのである。 良くやっていると…