予想:MLBチャンピオン決定シリーズ(傾向と対策)

危うく始まってしまうところだった。

MLBチャンピオン決定シリーズの予想を。

そもそもの印象としては、4連勝か、七戦までもつれるか、極端だよな、とか、同地区同士で良く対戦してるよな、という感覚がある。

で、調べてみた。

ストライキ後の過去11回のチャンピオン決定シリーズの成績の傾向。

みなさんご存じのことなのかもしれませんが、以下にまとめます。

11回のシリーズのうち、同地区同士の対戦は7回。そのうち東地区同士が5回(全てヤンキースがらみ)。

なお、同地区同士の対戦7回のうち、アメリカンリーグがチャンピオンとなったのが6回。

11回のシリーズのうち、対戦成績4-0で終わったのが4回(すべてアメリカンリーグの勝利)、また4-3で終わったのが3回(ナショナルリーグが2回)

11回のシリーズのうち、アメリカンリーグがチャンピオンとなったのが7回(東地区が5回、うちヤンキース4回)。また、ナショナルリーグがチャンピオンとなった4回のうち、東地区チームが3回。

やはり印象が当たっているな、と。しかし、傾向を見るには、ヤンキースの4回優勝が非常に目障りではあります。まあ、ヤンキースを抜きにすると、その年のアメリカンリーグ・東地区の情報が欠落してしまうので、そういうわけにもいかず。

で、ありのままの傾向と対策からだけ予想しますと・・・

今年のシリーズは、タイガース(アメリカン・中地区)対カージナルス(ナショナル・中地区)ですので、やはり同地区対決になりました。ちなみに、昨年と同じ地区同士ですが、チームがともに入れ替わっているというのは非常に珍しいですね。

以上より、アメリカンリーグのタイガースが優勢。

次に対戦成績はどうか?

おかしなパターンがあるのだが、二年間同じ勝敗の後、翌年勝敗数が一つ変わる、という三年周期がこの11年続いている。

直近では、2004年がレッドソックスの4-0、2005年がホワイトソックスの4-0ですので・・・今年は4-1で決着するはず。

以上合わせて、タイガース4勝、カージナルス1勝で、タイガースがチャンピオン。

カージナルスに悪いデータはもう一つ。

この11年間、チャンピオン決定シリーズで敗れたチームが、数年後に再度シリーズに進出しても、リベンジできていない。

1995と1997のインディアンス、1996と1999のブレーブス、2001と2003のヤンキースである。

カージナルスは2004にレッドソックスの前に敗退しているので・・・

これだけでは何なので、プレーからも予想。

対照的な両チームだが、総合力では、カージナルスの方がやや上か。昨年までのような圧倒的戦力からの低下は感じるが、それでもタイガースよりは攻守のバランスが取れて良いチームではないか。

もっとも、カージナルスはシーズン中、投手陣で苦労した。しかし、マルダーとイズリンハウゼンの故障は、まあ予期できたことではあり、後半はなんとか投手陣を立て直し、ポストシーズンではカーペンター、スパン、ウィーバーが少なくとも試合は作っている。あとは、打線が何とかしてくれる、という安心感もあるだろう。

一方、タイガースは、ピッチングスタッフは充実しているが、守備力や打撃力が致命的だ。しかし、シーズン前半のように、ノってしまうと勝ちまくる。それは、後半のような失速との裏返しだ。五連敗でポストシーズンに突入したわけで、ヤンキースに初戦敗れた時は、三連敗で終わるかとも思ったが、たった一日の雨が流れを変えた。立ち直りが早い、というのも一つの勢いだ。

タイガースがリーグチャンピオン決定シリーズを連勝で勝った時には、その勢いでいってしまうかと思われたが、カージナルスは7戦までもつれることで、チームを勢いづけた、と言っても良い。短期決戦なので、何が起こるか分からない。タイガースは、ピッチングスタッフ四枚の左右も年齢もバランス良く、万全の状態。ただ、守備のミスから大きな失点を引き起こした時に、バッティングに回復力はない。カージナルスは総合力を発揮できるチャンスがあるかどうかだ。

つまり、初戦に注目。ミスなくタイガースが勝ってしまうと、最初に傾向で予想したように、スイープもありうる。

カージナルスは、長引いて、途中に雨でも降って投手陣のやりくりに余裕が出ると、地力を発揮できそう。

こんなところで。