2008-01-01から1年間の記事一覧

フットボールにおける「若さ」:3つの試合より

今週末は、いくつかの試合を心安らかに見ることができた。 リーグ戦、リーグカップ戦、協会カップ戦、これくらいのタイトルはどの国ももっているし、それをやりくりさせてこその、トップチームだ。 チーム事情や、大会の特徴から、思いがけず「若さ」の功罪…

10/26 ガンバ大阪vs清水 「予想通り」の幕引き

数年前に「ガンバはJで一番カウンターに弱い」と言い放ったのは、かの反町名監督だ。なるほど、さすがの名将、彼は新潟を率いてただの一度もガンバより上の順位でリーグ戦を終えたことはなかった。いろんな戦術の中で、カウンターを選んだのではなく、それし…

2008.10.28 高橋尚子:これからも「走り」のプロとして

高橋尚子選手が、現役引退、という一報を聞いた。 今日の午後、記者会見だそうだ。 有森のように、走り続けることで、伝えられることもある。 山下のように、指導者として女性だからできることもある。 高橋さんなら、どちらも高いレベルで、できただろう。 …

ACL 準決勝第二戦 ガンバ大阪vs浦和 「拍子抜けの決勝進出」

終了のホイッスルが吹かれる前から、満員の観衆の見つめるピッチ内で、勝者と敗者は残酷なコントラストを見せた。 それは、2005年12月2日と、まさに正反対の姿だった。 明らかに異なるのは、あの時と違って、勝者はまだ何も勝ち取っていないこと。 試合前、…

W杯南ア大会 アジア最終予選 日本対ウズベキスタン「名も実もないサッカーに耐えて」

ゴール裏の、コールリーダーにも、いろいろなタイプの方がいるけど、中には、勝点差の勘定が、好きな人もいる。 これから、応援するぞ、という時に「勝てば首位に勝点差3に迫ります」とか「今日勝点3とって、首位がこけてくれるのを待ちましょう」とか言われ…

ACL 準決勝第一戦 ガンバ大阪vs浦和 「世の中」の盛り上がりと「観客席」のざわめき

ACLという大会は、社会的にはなんだかすごく「色もの」扱いされている。いわく、中東でこんな挑発をされたとか、おかしな判定だとか、サポーターがラマダンで声が出ないとか、なにやら、Jクラブのおもしろ珍道中を語るコーナーとして捉えられているのか。あ…

10/5 ガンバ大阪vs鹿島「明確な立場の差」

(レビューはいつもしているのですが、ここのところガンバの記事が全くないのでたまには) ガンバにとって連戦が続く中での、鹿島戦。相手は首位戦線の大事な最中、こちらはどんなに「トップグループが見えてきた」とか煽っても、八敗も喫した七位のチーム。…

北京五輪・野球:金は本当に悲願だったのか?

日本は野球で五輪チャンピオンになったことはない。日本のメンバー構成でもめたり、相手国の状態も色々だったり、大会ごとに騒がれはしたけどついに勝てなかった。 それでも、なぜか毎回、金メダルを至上命題とされ、「金しかない」とか追い込んでしまう。今…

北京五輪・女子サッカー:ブルーのユニホームが準決勝って!

ここは、気の利いた解説ができるでもなく、結果をレビューして、ほぼ自分のためだけに感想を記録をしているような、ブログです。 従って、最終結果が出るまで書くまいとも思いましたが、女子サッカーの活躍について、まだ途中経過ですが、記したいと思います…

北京五輪・女子10000m:クリアで静かな闘志がもたらしたもの

日本陸上の未来を考えると絹川の欠場が非常に悔やまれる女子10000m。 日本からエントリーしたのは、渋井、福士、赤羽。 ランキングで渋井が7位、福士が8位ではあるので、どちらかなんとか、一ケタ順位で走ってもらいたい。ただし、いずrめおマラソン転向の…

北京五輪・男子サッカー:さよなら中国

北京五輪の男子サッカーは、予選三戦全敗で敗退となった。 直前の豪州戦、アルゼンチン戦の出来から考えても、勝点0というのは予想していなかった。 事前の予想では、初戦のアメリカで勝点をとらないとどうしようもない。 (たぶん他の国は、日本から勝点と…

ACL メルボルンVSガンバ大阪:しまらない点の取り合い

ガンバは、週二試合が五試合つづくうちの四試合目。一方メルボルンはオフ中らしい。疲労度で言えば、比べものにならないけど、連係という点では、有利なガンバ。 ただ、長いシーズンを見たら、今無理をしちゃってるんじゃないの・・・ローテーションで行こう…

欧州CL準々決勝・リバプールvsアーセナル:さよならヤングガナーズ

決勝トーナメント1回戦でミランを撃破したアーセナル。 欧州の舞台で弱い、というレッテルをようやく脱したのは2年前。 当然これまで、欧州CLのトーナメントでビッグクラブを続けて撃破したことは、ほとんどなかった。 (強豪ではないからやりやすかったか、…

阪神タイガース:6戦終えて

阪神タイガース、対横浜戦後もコメントしたが、さらに広島戦も終え6戦終えて5勝1敗。投手のローテーションも一回りしたところで、4-6戦の感想を。 投手陣と投手起用: 安藤・岩田・福原・アッチソン・下柳・杉山と回してきた。 広島戦の順番は決まっていたの…

阪神タイガース・開幕三戦を終えて監督采配を占う

セントラルリーグが開幕した。 これまでは、何かにつけて開幕前予想をしていたが、今年はしなかった。 戦力での戦前予想の比重より、監督の采配の柔軟性予想の比重の方が大きいと思われたからだ。 それだけ。 さて阪神タイガースは、横浜相手に三連勝を成し…

2008.3.9 名古屋国際女子マラソン:別次元の第一人者

風の強い2000年の名古屋で、高橋尚子が折り返しを過ぎてから爆発的にスピードアップしたレースの衝撃が、忘れられない。これまでの日本人のレースではないぞ、という新時代を感じた。 あれから、もう8年。 高橋は、シドニーでも期待された強さを見せ、そして…

いまさらガンバ大阪2007シーズン回顧と新シーズンへの一瞬の希望

まず、時機を逸したこの記事、完全に思い出し愚痴、になっています。 でも、この半年間まったく記事など書けない精神状態のまま、天皇杯は広島にぶっこ抜かれて終わり、そして昨シーズンは終わった。 それっきり、あっというまに三ヶ月、2008シーズンの到来…