2013/7/7 J2#23 ガンバ大阪vs千葉「完膚なきまで」
勝点差は11あるが、昇格に向けて最も重要なライバルである千葉との直接対決。
出張先からフクアリまでかけつけ、ゴール裏観戦。
GK藤ヶ谷
DF加地岩下丹羽藤春
DMF今野遠藤
OMF阿部二川
FW平井パウリーニョ
水曜の岐阜戦を休んだ加地、岩下が復帰。
キックオフから、千葉がゲームを支配。運動量豊かに、速いパス交換から高いシュート意識の千葉に、ガンバは防戦一方。
ほとんどボールに触れず、パスもつなげないまま、11分。
サイドチェンジをされながら押し込まれる展開で、両サイド人数は揃っていたが、センターから左サイドに出されたスルーパス、ポジション的に藤春が勝っていたが、競りあった米倉にスピードで吹っ飛ばされて、前に出た藤ヶ谷が楽々かわされて先制される。
ラストパスを出したのは大塚翔平。さすが被恩返し力の高いガンバやで。
これで落ち着いて、少し盛り返せるかと思ったが、千葉の勢いは止まらず、千葉が飛ばしているだけでなく明らかにガンバの動きの悪さが際立っていることに気付き始める。
22分には、パス交換から右サイドで対応していた加地、二川が谷澤(?)にそろってかわされてしまい、戻したところにいた大塚がミドルを叩きこむ。0-2。全体の連動、スピード感、コース、すべてがパーフェクトだった。脱帽。
谷澤にはその直前にもミドルをバーに当てられており、止められない印象。あと、リードしてからのミドル狙いも明確。
40分には二川からボールを受けた阿部がシュートも惜しくも枠を外れる。おそらくブロックされずに抜けた最初のシュート。
阿部は前半終了間際にも、後ろ向きで受けたボールを反転してシュート。
気を吐くというか、ポイントが阿部にしかない状況。
後半は、さすがに千葉が受けに回り、ガンバがボールを持てる時間が増える。
球離れを早くしてゴールへと向かうが、可能性を感じず。
逆に56分、加地がファウルでイエローをもらい、与えたFK。
ゴールへ向かうボールを山口にドンピシャであわせられ0-3。アジアを制した飛び道具を見せつけられた。
ガンバとしてはゲームも決した中で、どうやってこのゲームの意義を見出すか。
失点直後に二人同時交代。
二川、阿部を下げて、大森、川西を投入。パウリーニョのポジションを下げて平井川西2トップか。
72分には平井を下げて内田を投入。
今野と遠藤をともに前線に上げて打開を図るが、状況は代えられず。
今野のミドルがあったくらいで、悠々と守られて試合終了。
中3日の対策もそれなりにしたうえでなお、動きの鈍さは否めず、力の差を見せつけられた。
恩返しもしっかりされて、完敗。
昇格争いも最後には千葉がくるんじゃないですか、としか考えようのない帰路でした。
採点
藤ヶ谷:ズタズタにされる守備を奮い立たせる気概なし。気合だけでは解決しないけれども、無抵抗なのもどうかと思う。もう少し
加地:左サイドの方が低いからそっちへ水が流れたけど、右サイドも制圧されてた。この出来なら走る分だけオの方がマシ。もう少し
岩下:ひとりでどうにかできるところも少なかったように思うけど、人数だけ揃ってても失点しちゃうのは昨年から変わらず、を実感。もう少し
丹羽:無力。ケンペスに振り回されていた印象しかない。もう少し
藤春:ただ守備でのミスだけが目立った。前へ行けるときと押し込まれるときの違いを学習してほしい。もう少し
今野:走力でもコンビネーションでも圧倒されている状況を理解できずに、単純なDFラインへの返球や無駄な横パスなど、危険を増大させる役割だった。前に出しどころがないのはわかるけど、そこを人任せにしないのが少なくともガンバの最低限のルールでは。もう少し
遠藤:南米での疲労が如実に表れた試合。「ヤットさん助けて」、という過剰なパスの集中にイライラしていた様子。もう少し
二川:倉田を欠き、元々得意ではない夏場にきての超過勤務で精彩を欠いた。他の選手より相対的には良かったと思うけど、機転の効いたプレーを活かす相手がいない辛さ、ね。もう少し
阿部:試合の経過とか、チームの状況とかでペースを落とさず、自分の良さを発揮しようと唯一奮闘していた。早めの途中交代は次節への温存だと思いたい。よくできました
平井:魔法が解けたか、月から帰還したかのごとく、別次元の動きだった。悪い意味で。もう少し
パウリーニョ:ダイレクトプレーがこの日は功を奏さなかったけど、戦術パウリーニョに徹してもよかったのに、そこまで信頼されてはいないのかな。できました
大森:試合が決してからなので相手も下がっていましたが、前で懸命に打開しようとする姿勢が、いつか実を結ぶ日が来ますように。よくできました
川西:前での収まりもよく相手の守備に手を焼かせていた。速くファーストチョイスに。よくできました
内田:思わぬ展開からチャンスを得た。ワンボラが機能していたかどうか確認できるような状況ではなかったけどこれもまた経験。できました