2013/5/6 J2#13 ガンバ大阪vs神戸「やだっ!神戸さん・・・強すぎ・・・!」
今季アウェイ初参戦。首位の神戸を叩いてやろうと意気揚々と馳せ参じるも、なぜ缶ビールしか売ってないの。神戸の人は生ビール知らないの。
スタメンは中2日にもかかわらず前節と同じ。
GK藤ヶ谷
DF加地西野今野藤春
DMF内田遠藤
OMF家長倉田
FWレアンドロ阿部
結論から言えば、チーム全体のコンディションが、神戸を相手にするには充分ではなかった、ということで、前節の岐阜戦でも堅守をこじ開けきらなかったのに、どうやって神戸を攻略するか、というのはノープランだった。
開始後しばらくは神戸の出足に押される。ポポのミドルとかポポのFKとかずるい。
しかし阿部と倉田がポジション変えたのか、倉田がサイドへ流れて阿部が受けに戻ったのか、とにかく工夫を見せてからは中盤でボールを取り返せるようになった。
ポゼッションから低い位置で奪われてのカウンターを警戒してか、あまり真ん中にボールを持ち込まず、もっぱらサイド志向。遠藤のエリア外からのシュートは惜しかったが、あとは散発で前半終了。
まあシュートまでの思い切りの良さと言い、飛び道具と言い、守備の強さと言い、まさに神戸さんはスーパーJ2仕様で整ってるなあ、と感服。
後半も出足から押してくる神戸。
マジーニョの縦パスを戻されて、走り込んだ田代がシュート。今野にあたってゴールに吸い込まれた。
ゴール前に人はいるのに、勢いを殺せないから、立ってるだけになってしまう。
49分のこと。
その後は、徐々にガンバがボールを回せるようになってくるが、動き出しが鈍く、ファイナルサードまでにつぶされてしまうことが多い。
59分には家長を下げて平井を投入。しかし、いかんせん決定的なボールを出すところまでいかないのでどうしようもない。
この状況こそが神戸の真骨頂。
64分、カウンターからマジーニョのスルーパスに右サイドを突破される。走れば走るほど加地が置いて行かれて、藤ヶ谷の手をかすめてゴール。0-2。
その後は、阿部を下げて二川を投入。
ボールの収まりを高めて、パスの出しての方を改善したかったんだろうけど、問題は受け手の動きの工夫だと思ってた。阿部が一番かき回していたし、どこかでつながる可能性があると思ってみていたので残念。
ますます前での動きが乏しくなって、棒立ちのシーンが目立つ。
77分加地に代えてオジェソクを投入したところで、推進力が復活してようやくペースをつかみだす。
展開的にも神戸はベタ引きで、久々の(今季はじめて?)前がかりガンバ。
80分、遠藤のCKを、西野がヘッドでたたきつけ、こぼれ球を今野がシュートするがブロックされる。
神戸のDFはそこにいるだけでなく、しっかりとブロックの意識があるからゴールへは吸い込まれないんだよね、今野君。
85分には左でレアンドロが粘ってセンターの二川へ。右へのクロスにオジェソクがあわせるもサイドネット。
スピードといい、闘争心といい、オジェソクの頑張りを見れたことで、ちょっとは溜飲が下がったが、スコアは動かず試合終了。
今季初敗戦。
負けるときはこんなもん、でしょ。神戸がしっかりと自分たちのサッカーをやりきった。
ガンバは、疲労も蓄積しており、だましだまし勝点を重ねてきた直近の試合のボロがついに出た。
守備も、J2の他チームのようなミスを待ったり、フィニッシュの精度の低さを期待してなんとかなる相手じゃなかったと言うことですね。
採点
藤ヶ谷:ミドル乱れ打ちに心を乱されたけど、結局は少ない枠内シュートをきっちり決められてしまった。両失点とも、ミスでこそないけど、止めてくれたら嬉しいなあ、というプレーだった。特に2点目は、あそこで待つしかなかったんかいな。もう少し
加地:ご老体、バテバテ。攻め上がれず、守ってはチギられた。もう少し
西野:神戸に狙われていたが当てを外してやったすばらしい守備の対応。あとはチャンスで落ち着いてプレーできれば。1点獲れれば楽になるだろうけどね。できました
今野:ビルドアップに難があった。先制ゴール献上よりも、2点目、ズルズル下がってるからオフサイドとれなかったんだよ。そっちの方が問題。シュートさえ決めてれば帳消しだったんだけど、ね。ボランチ復帰を願う。もう少し
藤春:サイドに開いても前へ運べないのは藤春一人の問題ではないが、難しい局面を突破する力を見せられなかった。もう少し
内田:高い位置でボールロストしてしまって、取り戻せないまま失点。ミスよりもファーストディフェンスに行かなかったことを猛省して。悔やむのは後で良い。もう少し
遠藤:劣勢に陥ってから汗をかいてくれたが、試合開始からのスローな感じはどうにかなりませんかね。今季は不調続き。もう少し
家長:お地蔵。神戸のスピードを体感する良い固定指標だった。もっと早く代えても良かった。もう少し
倉田:キーマンとみられるからこそ厳しいチェックをしてくる。しばしば何もさせてもらえなかった昨季のことを少し思い出してしまった。チャレンジを。もう少し
レアンドロ:サイドに開くのは方便であって、本職を忘れたら困る。とはいえメッシでも時々そうなっちゃうんだからしゃあないか。できました
阿部:せっかくの抜擢もフレッシュ感は1試合のみだった。それでも今日のメンバーの中ではよく走っていた方だったが、周りを引っ張るほどでもなく、交代もやむなかったか。もう少し
平井:コンディションの良さに期待したが、このレベルの守備には赤子のようにひねられた。もう少し
二川:「この展開だと二川生きないんじゃないのー」と思ったが、どっこい前向きの力を与えてくれた。ミドルもよかった。よくできました
オジェソク:ビハインドの残り15分、と言う状況ではあったが、前への勢いと速さでチームを勇気づけてくれた。次は先発で。よくできました