2013/5/3 J2#12 ガンバ大阪vs岐阜「誰がなんと言おうと」

万博ゴール裏で観戦。

結構な雨が降っていたが、試合前にやんだ。観戦にはいいが集客には不運だった。

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GK藤ヶ谷

DF加地西野今野藤春

DMF内田遠藤

OMF家長倉田

FWレアンドロ阿部

推進力もアイデアも乏しかった前節、からはさすがにスタメンをいじってきた。

かたくなな固定メンバーに慣れ親しんだガンバサポには新鮮。

前節、試合終了直前に脚をくじいたような岩下はベンチからも外れる。丹羽の出来にも不満だったようでCBは両とっかえ。

二川の出来は確かに良くなかったし、後半のシステムが効いていたこともあってか、倉田を二列目、阿部をトップに持ってきた。

試合は、序盤からガンバペース。

前節のふがいなさにハッパもかけられたか、アグレッシブにゴールを狙っていくことで岐阜の守備陣を押し込める。

6分には倉田がミドル、12分には遠藤がヘッドで落としたところを家長がシュート。ゴール直近での崩しだったがGKにセーブされる。

その後も、こぼれ球は即シュートにいったり、早めのクロスなど、ガンバらしくないダイレクト指向な攻撃が続く。

岐阜はガンバのパス回しのところでプレスをかけてボールを奪いカウンターを狙っていたと思うのだけど、予想外の球離れの速さに戸惑ってる印象。むしろガンバの前プレがことごとくはまって、岐阜陣内に張り付け。

23分、倉田が縦センターにボールを送る、岐阜DF陣を引き連れたままゴール前でボールを受けた阿部が素早い振りのシュートでゴールで先制。

先制後は、ようやく岐阜も意を決して前に人数をかけてくる。噂のデズモンドはさすがの迫力だが、足下はうまくなくプレー精度が高くないので事なきを得た。

逆にスペースが空いたところを何本かカウンターで狙うが、家長の折り返しから西野の初ゴールも生まれず前半終了。

後半もガンバが支配する時間が長いが、岐阜も引きこもりすぎずに前へ出てくる。カウンターで何度かチャンスを得ても活かせず、逆に岐阜のセットプレーからネットを揺らされ(取り消し)たりして肝を冷やす。

62分に家長に代えて二川を投入。見違えるようにボールが繋がりだしてガンバの攻勢が強まる。

66分、倉田のドリブル持ち上がりからレアンドロへのスルーは、シュートが枠を外してしまう。

70分には遠藤がコロコロミドル。ポストを叩いてゴールインしたはずだが、先ほどの岐阜のゴール取り消し判定と相殺で認められず(主観です)。

81分にはレアンドロを下げて平井投入。裏狙い強化を試みるも、中盤との距離が少々空いてしまう。

すると阿部を下げて岡崎を投入。つなぎ役を入れてまで平井の仕事を補完しようとする監督。

そして88分についにその思いが実る。

二川が上げたボールを岡崎が折り返し、平井がうまく体勢をあわせてゴール!思わずむせび泣きました。

感動の中、タイムアップ。

先制して、カウンターを狙う必要がある場面で、平井の裏突破力は必要不可欠なガンバのオプション。わかってても止められない、決めちゃう、っていうのが求められる場面で、よくぞ決めた、平井。

ヒーローインタビューは阿部だったけど、みんな平井のゴールで勝った、と思ってるよ。たぶん。だから、自分のスタイルを信じて、貫け。それも大阪スタイル。

採点

藤ヶ谷:近いサイドでは飛び出しのタイミングを誤り、遠いサイドではネットを揺らされ、サポの悲鳴を招いた。完封とは思えない不安定ぶりでしたがまあゼロなので。できました

加地:ダイアゴナルラン、という言葉をかみしめました。結果には結びつかなかったけれど守備の不安がない相手ならこのくらいはできる、っていうのを見れた。よくできました

西野:何度もゴール前へ参上しては、足下やら頭やらでゴールを狙ってくれた。ヤットは特に狙いやすい相手にくれるから、いずれは。よくできました

今野:CBとしての仕事が少なく、ボランチ業務だった。西野に、「ほら、行ってこい」という感じの保護者感もみせてくれた。よくできました

藤春:倉田と良い感じで前へ進出していったが、不思議なくらい決定機を作れなかった。セーフティにタッチへボールを出す相手は苦手ですか。しかしまあよく走った。できました

内田:遠藤とのバランス、今野とのバランス、レッスンには最適な相手だった。ポゼッションに関しては申し分のないガンバの子。問題は最終ラインやGKとの関係性・・・。できました

遠藤:前節よりはマシな動きだったが、やはりちょいちょいブレーキ要因となっていた。西野へのパスとか、幻の2点目ミドルとか、要所で良いプレーをするだけではアリバイになりまへん。早めに回復願います。もう少し

家長:ゴールは決められなかったが前半は神だった。後半は、家長の交代によってチームが息を吹き返す、という役回り。できました

倉田:はじめから左に入るとやはり迫力が違う。アシストも良かったし、ゴリドリも評価。よくできました

レアンドロ:しっかりマークされて前での仕事が少ないと見るや、下がってボールを受けるなど、よく頑張った。エリア内での倒れ方は上手ではなかったね。できました

阿部:スタメン抜擢の理由を十二分に理解してアジリティと素早い球離れでガンバの時間帯を演出した。90分やって欲しいのが本音だけど、この日はかなり飛ばして入ったので交代やむなし。前節の停滞感を打破してくれたというのは意義深い。よくできました

平井:完璧なカウンター。たまにはお膳立てされるのもいいよね。仕掛けに失敗することよりも、ギリギリのボールを追いきらないことの方がいつもは不満なんだけど、この日はタッチのボールを何度か回収するなど、素晴らしかった。よくできました

岡崎:まあ器用にFWをこなした。自分でも狙えるところから平井に返したあたり、可能性をより高めたプレーを選択するガンバスタイルを完璧に踏襲していた。よくできました