2017/3/2 ACL_GL#2ガンバ大阪vs済州「不入りに拍車をかける惨状」

J1開幕戦から中2日とはいえ、ホームで連戦できるというアドバンテージ。しかも相手の済州は甲府と同じく5バック。

ただ、鋭いカウンターで昨年はKリーグで70得点らしい。それに恐れをなしたか、ミラーを意識したか、ガンバも5バックの布陣。3バックであればオジェソクでなくても良いし、なんだろうなあ・・・。

慣れないシステムにオロオロしながら、ピッチで修正できるだけの習得はしておらず、ボールを前につなぐどころか、とにかくやられっぱなしのあげく、凡ミスで与えたFKを遠藤の頭で流し込むオウンゴール。そして、ゆっくりキープして前半終われば良いのに、それもできず突っかけていって失ってカウンターからあっという間の2失点。

甲府戦で足首を負傷した井手口を下げるも、後半も5バックはおろか3センターも変えず、これはこの試合捨ててでもOJTでものにする気だな、と悟る。それでも長沢の頑張りで少し相手陣内でプレーできるようになったかな、のところから、早いカウンターをくらい、CK献上してショートからの失点、最後は東口がぽっかり空けたゴールにロングシュートを決められて失点。練習試合のように習熟重視のつもりかもしれないけど、試合で気持ちが切れた状態では、どれだけプレー時間積んでも経験にはならない。ミスをして以降糸の切れた凧のようにさまよっていた藤春と、利敵し続ける遠藤を下げてから、やっとまともになったけども、そこで初めて済州の守備はかなり堅くてそこからのカウンターのメニューが豊富だったんだね、ということを学習しました。拮抗した展開なら絶対もらえないPKを記念にもらって試合終了。ホームで1-4敗戦。

なによりも心配なのは8,211人しか入らなかったお客さん。J1開幕戦の21,284人も衝撃だけども、やはり明るい話題が少ないことは致命的。サッカーでも行ってみようかねのパイは小さいし、それが近隣に持って行かれることも考える必要がある。昨年のACLホーム初戦は14,000人以上入っているので実にその58%しか集客できていない。

新スタバブルはそのうち弾けるだろうとは思っていたけど、ちょっと早いし大きいですね。基本的にはこのくらいの減り方を想定して運営していかないといけないというのも辛い。ホーム3試合開催で、現在平均入場者数は12,548人。これも昨季の54%しか入っていない。この2試合のようなサッカーをしていては、さらに人は減るのではないでしょうか。

東口:謎のボールロストを乗り切ったと思ったら、直後にゴールマウスをぽっかり空けて失点。特に有効なフィードができてたわけでもないのに、失点が増えて感情的になる悪癖。途中までは良いプレーもあったのだが、いろいろ切れてよいポジションではない。もう少し

オジェソク:5バック念頭のポジショニングは単に窮屈になっただけで、ポジションを限定された分だけ余計に前のスペースを使われる羽目になった。苦労しながらも右サイドは精一杯食い止めた印象。できました

三浦:ファビオとのコンビもまだ発展途上だというのに、アジア相手に急造3バックまでやらされては、良さは出せない。ボールに引っ張られる悪癖は少なかったし、局面では奮闘したが、間を通されるのはおろか、股下まで狙われて少々メンタルに来たかも。糧にしてください。フィードを送る相手もいなかった。もう少し

金:どうやってチャンスをつかむかと思ったら、ストッパーで出場機会。へこたれなさは最後まで感じたけど、できたら波及させて欲しいな、と。できました

ファビオ:起点を作られ続けた。ボールがらみでの凡ミスはないけど、ボールは跳ね返せても劣勢の方はいかんともしがたい。いつもよりも近い藤春との距離感に戸惑いも。もう少し

藤春:余計なファウルを失点につなげたあたりから、活力を失った。早々に交代もやむなし。あの布陣では思い切って前に運んでもいいことはないし、どうするつもりだったのか監督に問うべき。もう少し

井手口:J開幕戦で痛めた足の状態の悪さは、すぐに伝わってきた。正しく自分の状況を伝えられないようでは、信頼は得られない。プロはチームのための準備が重要。もう少し

遠藤:「いまいちだなー」というのはあっても、ここまであからさまなミスを連発するのは珍しい。動けなくても相手を引きつけられるなんて、絶好のギャップなのに。4失点目につながったロストが象徴的だったけど、なんでそこまでプレーさせたのかといえば、そもそも井手口の起用の犠牲か。中2日はさすがに酷で、4連戦どうやって乗り切るつもりなんだろうか。もう少し

今野:おそらくベンチからの狙いの指示はあって、でも実際はまったく違ったのでしょう。狭いエリアで渋滞して機能不全となった守備ラインから、動かない遠藤井手口のお守り、走れない倉田の分まで前線へのリンク、とマルチタスクをこなした。よくできました

倉田:甲府戦は劣勢でもお休みをもらって、ここが重要な役割だったわけだけど、トップとしてはもちろん、リンクマンとしての仕事もできず、ただ寄せられて失うの繰り返し「フィジカルに問題があったのではないかというレベル」と試合後に嘲笑われたのは主に倉田のことだよ。後半開始からは井手口に代わってインサイドハーフに。泉澤が入ってきてやっと形が作れたけど、パッシブな10番では困る。もう少し

アデミウソン:遠藤も倉田も活きていない状況では、ドリブルにも対応は容易。チャレンジは最後までしてくれたし、PKはせめてもの意地。ゼロよりはずっといい。できました

長沢:後半アタマから故障気味の井手口に代わって入ったけど、こちらも状態は万全ではない。どうにもならない状況から、ボールの収まりどころは増えたので、ちょっとは期待できた。追い込みかけるほどの展開ではなかったので、守備意識は活かせず。できました

初瀬:元気のなくなった藤春に代わって、インサイドハーフの外のレーンにチャレンジ。なかなか自由にはさせてくれなかったけど遠目からクロスとか、周りで回すような展開でもなかったので、元気がよかった。遠藤が泉澤に代わって一気に支配力が増したけど、時すでに遅し。よくできました

泉澤:少ない時間ながら、ピッチに調律をもたらした。まともな指揮官ならば、システムではなく選手を回りに馴化させるプレータイムを確保してくれると思いたいですが・・・。よくできました