2015/5/2 J1#9 浦和「兵站の差は実力の差」

引き続き岩下を欠き、さらに前節の怪我でオジェソクも欠き、苦しいメンバー構成の中、小椋がSB起用。攻守に高度な特殊能力(尻ぬぐい力か)を試されるガンバのボランチに馴染むのは苦労していたが、SBでは単独で動いて良し、なんなら尻ぬぐいしてもらえる、というところでかなり割り切った守備ブロックの形成でもって、相手の元気な宇賀神選手(前節休んでた)を抑え込む。右が基本下がりっぱなしなので左も無茶して上げられず、全体の守備が下がる中、浦和にはいつも以上にポゼッションされた(保持率59%)けど、最後の仕事まではほとんどさせず(枠内シュート3本)時間を使うことができた。ただし2014シーズンに苦杯をなめたガンバのカウンターを警戒して、浦和も攻撃参加への圧力はバランスをみながらだった。最終版になってリスク承知で人数をかけてきて、その圧力に耐えかねてズラタンのゴールを許したのは、さもありなん、というところもある。サイドを替えながら守備のスライドのギャップをつかれる、昔ながらのガンバの弱点なんだけど、ずっと対応してきた中で最後に相手の人数が増えてきて耐えきれなかった。まあ90分の強度設計はまだないということ。

ACLとリーグの過密連戦の中で、GW真ん中にこのカードがあったことは、はじめからわかっていたことで、そこに充分な選手を揃えられなかったことは実力のなさですな。

浦和さんにとっては、営業的にも大事な連休の対戦相手としてふさわしい集客力(53,148人)を見せることができたと思います。近年まれに見る客席の埋まり方でしたし、最後の盛り上がりの迫力は、悔しさを増幅させられました。

東口:かっさらいゴールの件で槙野といちゃついてた。クロスも含めて守備全体でシュートを打たせない良い対応を見せた。失点シーンは責められない。できました

小椋:宇賀神が時折見せる気を抜いたプレーにつけ込んで何度か前へも持ち上がったが、概ね守備専。ボールダッシュ力は高いし、浦和・城南・広島と続く似たような相手には何とか対応できそうな手応え。よくできました

丹羽:下げると下がるは違う、ということを一人理解していたようでした。できました

金:前節に続いて堅固な守備の主軸として90分がんばった。よくできました

藤春:まあ痛恨のミスがなければ、という状況になってしまったけど、あれがなくても最後は誰かのミスで決壊したのかなという気もする。だからといって結果が変わるものでもないけど。もう少し

今野:守備という面だけ見たら小椋とのコンビはやりやすそうだった。でも点が取れなくて悔しいのは今野なんだよね・・・。できました

遠藤:浦和戦無双時代のヤットさんならあのFKが入ってたんだけど、まあでもちょっと興奮しました。しかし浦和は守っても良いチームになったもんですね。疲れは否めず。もう少し

大森:連戦の中、次節ACLが出場停止という状況も踏まえて阿部ちゃんを休ませて大森という選択肢だったはずなのに、消えていた。自己判断で出場停止気分だったのか。挙げ句その阿部ちゃんを出場させる羽目に。もう少し

倉田:カウンターでどうにかできそうな唯一のポイントだったけど、打開できなかった。中を見る必要はほとんどなかったのでは・・・。もう少し

宇佐美:リンスとのコンビネーションは決めたかったですね。年に何回かある、宇佐美でもそれ外すか~、を発しました。もう少し

パトリック:槙野に完全に抑え込まれた。だいぶ研究されてるしさほどケアするポイントがないような今日の展開では早々の交代もやむを得ないかな。もう少し

赤嶺:この交代手が、敗戦の最大原因かもなあ。失点まではともかく、ビハインドになってから、動きが単純すぎた。もう少し

阿部:頼りない大森に代わって交代出場。休めるはずだったのにね・・・。何もできず。もう少し

リンス:入ってすぐ決定機を演出するんだから、やっぱりもう少しプレー時間をあげたかった。できました