2015/2/28 ゼロックススーパーカップ ガンバ大阪vs浦和「号砲に過ぎないけど」

TV観戦。

ACLでバッサリやられた両チームが対戦。

昨年の3月あるいは11月の対戦と同じで、浦和がボールを自由に回すところは無視して、フィニッシュに集中の守備。今季はホールディングを厳しくとるということで、意図的にそういうプレーへの注意や警告を強調。これもゼロックスの醍醐味ではある。浦和は手を使った守備が昨年まで多かったので、どこまでとられるか試しながらやっているようにも見えた。

試合は、浦和がフィニッシュどころかチャンスメイクまでの展開さえ遅いため、ガンバが持ち込む時間帯が増えたいった。CKからパトリックが落として宇佐美が飛び込んでゴール天井に蹴り込んで1点。人数をかけて攻めてきたところをカウンターでパトリックがドリブルで持ち込んで追加点。この辺も昨年の11月と同様で、浦和のバランスの悪さに助けられたか。

今季2冠目、ゼロックスも2回目の戴冠。

両チームとも、ベストコンディションには遠く、修正点を確認しながら手探りの90分。

最後に、確実な形に頼っちゃったガンバと、トライに終始した浦和。

チーム構成や、監督の任期や、目指すもの。それぞれ違うわけで、それを背負いつつ勝負するのがスーパーカップ。Jリーグの幕開けですね。

<採点>

東口:少々連携でもたつくシーンもあったけど、浦和のエリア内での逡巡に助けられた。混戦でのキャッチなど、見慣れたけどやっぱり安定してるなと思う。できました

オジェソク:李とやりあってたけど、だいたい抑えてた。試合感のなさか、スロースタートなのか、動きが良くなれば、もっとよくなる。ACL期待。よくできました

丹羽:苦し紛れの放り込みやFKの跳ね返しによく頑張った。ごちゃつくゴール前で危ないシーンもあったけど。よくできました

岩下:決定的なパスの可能性を持ったボールの多い浦和相手に、よく対応できていた。ズラタンが入った後は、そちらの対応に周り完全に無力化。よくできました

藤春:サイドを駆け上がり浦和守備を翻弄。3年前のイメージで裏を突こうとするだけの相手にも対応した。相手がオッサン平川だったからかな・・・。でも梅崎も抑えてたよ。よくできました

明神:浦和スペシャル、なのかもしれないけど、シャドーへのボール配球をチェックして前への展開をさせなかった。素晴らしい。よくできました

遠藤:セットプレー、ニアで密集の前でカーブかけてセンターに向かうボール、よかったですね。倉田が突っかけるのを後ろでカバーする姿は完全に子供を遊ばせる親のそれでした。よくできました

大森:前半の少ないチャンスで、前に持ち込んでも、赤嶺やジェソクとの連携がいまいちで戻すだけに。宇佐美が右に回るか、倉田が助けに来てくれたときだけ、一瞬輝く。今年は輝かせる側に回って欲しいと期待。できました

倉田:ボランチからの運び役、サイドへの追い込み守備、エリアでの顔出しなど、充実。最後は押し込んでゴールのチャンスもあったが、外しちゃった。仕上がりの良さを実感。よくできました

赤嶺:パトリックの調子もあって抜擢も、こちらも連携の点でまだまだなことを露呈。随所にプレーは良かったけど、もう少し早く欲しいな、という動き出しに合わせて上げられなかった。浦和もよく知ってる選手だし守り方は心得ていた。もう少し

宇佐美:プレスにチャンスメイクに走り回っていたし、先制点はよく飛び込んだ。本人の言うとおり「らしくない」ゴールは、浦和も予想しなかった献身性が生んだ。直後の持ち込んでのシュートの方が、本人は決めたかっただろうね。よくできました

パトリック:結局うさパトコンビかよ、は置いといて、時間限定で効果的な仕事。はやくコンディションあげて、90分動けるようにね。よくできました

リンス:キレキレの動きで無双。シュートも惜しかった。よくできました

阿部:途中出場がもったいない、浦和が人数をかけてきたシーンで、後ろでボール追い込んで奪うのは痛快だった。よくできました

監督:赤嶺のフィットを優先させつつ、効果的な時間でパトリックを活用。リンスもうまく使えている。うまくローテーションしながらしっかり勝ちきるところはさすが。よくできました