2012/9/15 J#25 ガンバ大阪vs新潟「なんで守りきれると思ったの」

万博ゴール裏で観戦。

「万博蹴結」と題して、なでしこリーグ高槻vsINACとダブルマッチだった。

INACサイドバックベッキーって言う選手が本気で欲しいと思いました。

それはさておき・・・

前節(9/1)はレアンドロを欠いたアウェイ鳥栖で惨敗。連続大勝の鼻をポッキリと折られる。

さらにその間、代表で9/7のUAE戦、9/11のイラク戦を遠藤がフル出場。ザックさん、まったく気を使わず。今野は累積で出場できないためお休み。

また、間週では天皇杯関西大学に勝つも、元ガンバユースの岡崎、田中の良さを再確認。

相手はいよいよ本格的に降格を争う立場の新潟。

もはや上位進出ではなく、残留がシーズンの目標、と切り替えられているかどうか、が問われる試合だった。

とはいえ、前半はガンバが圧倒。レアンドロがエリアに持ち込んで、こぼれたボールを佐藤が押し込めず。遠藤のCKをエリア外へ流して走り込んだ二川がシュートする(ACL決勝の安田のやつ)も枠捉えず。

得点の匂いをプンプン感じさせながら、12分に得たFK。遠藤が蹴ったボールは壁に跳ね返されるが、それをもう一度拾った遠藤がワイドに開いたレアンドロへパス。前を向いて蹴り込んだシュートが決まって早々に先制。

そこからペースダウンして、中盤でのリトリート合戦で時間が過ぎる。

40分、倉田が前を向いたところを倒されて得たFK。遠藤のキックはまたも壁に跳ね返され、それを二川がシュートも、やはりクリアされる。得たCK、岩下がドンピシャヘッドでゴール!・・・も謎の笛で取り消し。これは解せなかった・・・。

前半終了間際にも、FKを岩下が合わせるが、これはGKセーブ。

前半は相手をノーシュートに抑えての1-0リード。

ところが後半は、相手が攻勢に出てきて思いの外オープンな展開になる。

強くなってきた雨のせいではないと思うが、中盤での潰し合いにお互いが消耗してきた、といったところか。

キックオフ後いきなり、右から攻め立てられ、クロスをあげられてシュート、これは藤ヶ谷がセーブするも、さらに詰められたシュートは辛うじて枠外。

しばらくは圧し返していたが、運動量を増して人を前へ送り続ける新潟に対して、カウンターを仕掛けられないガンバは押し込まれるばかり。ほぼハーフコートのゲーム。

両サイドが駆け上がっての速いクロスに中で主にミシェウが合わせて速いシュート、というのが相手の攻撃なのだが、ガンバの選手は寄せられず、止められず、ウロウロするだけで、いろいろなパターンでゴールに迫られる。藤ヶ谷がスーパーセーブの連発で、なんとか凌ぐが、孤軍奮闘。

前での仕事がない二川を65分に下げ、横谷を投入。運動量とアジリティで中盤から前への起点になってもらう意図か。さらに74分には倉田を下げて武井を投入。3ボランチ。しかしレアンドロと佐藤の二人が浮いてしまった。

この時点で、2点目というのは放棄していたんだろうけど、守備はほとんど機能せず、幸運で無失点が続いていただけなのに、それを過信していたのは監督だけではないようだった。

それでも75分頃から徐々に攻め疲れしてきた新潟のスペースを縫ってガンバの攻撃シーンもあった。

藤春のダイレクトシュートとか、遠藤のFKにレアンドロが合わせたりとか、ただし単発で、いずれもガンバらしい攻撃と言うよりは、持ち上がったらシュートはして帰ってきましょう、的なアリバイ感。

時間さえ使えれば・・・という状況だったが、自在にガンバ守備陣を切り裂いてくる新潟に耐えきれず90分、エリア内のタックルでファウルをとられて、PKを献上。

またも、雨の万博、サヨナラゴールで、試合終了・・・。

PK献上の瞬間に崩れ落ちる数人の選手を見て、「みんな守りきれると思ってたの!?」という感想でした。

採点

藤ヶ谷:PKはしかたない。それよりもこの日は4-5点救ってました。反応の良さは折り紙付きなので、実はシュート雨あられの方が実力は見せられるんだよね~。今日はそんな日でした。よくできました

岩下:90分のうち、ラストプレーだけが痛恨だった。アレが清水で外されることになった要因なのかもしれないが、その荒い部分に助けられたところも多かったので何とも言えない。やっぱりゴール取り消しが解せないけどなあ・・・。もう少し

丹羽:もうちょっと守備で勝負にいってくれるとよかったんだけど、どうもエリア内でやりたいようにやられてしまった。密集作るのはみんな下手なんだよね・・・。もう少し

今野:後半どうにも押し込まれた時間帯に、居場所がないならいっそ、ってな感じで持ち上がったのは笑った。いや笑えなかった。もう少し

藤春:自分で持ち込んだシュート以外は全然ダメ。倉田に使われるかどうかとは無関係に、倉田がいなくなると急速に仕事ができなくなった。もう少し

明神:今日は危険察知よりも、ただしつこいボールチェイスしかできなかった。ただ、誰も連動しないので、こぼれたボールが相手に回収されてしまって実に気の毒だった。武井くらいは一緒に動いて欲しかったことだろう。できました

遠藤:代表帰りでクタクタで、裁くだけのプレーに終始。最初に代えるべきは遠藤だったはずだが、結局フル出場。もう少し

二川:固い守備を抜いていく仕事の役回りが、前半は機能したが、後半はほとんど仕事が回ってこなかった。だからといって代えてしまっては、いざというときに前でどうにもできない。よくできました

倉田:前半は縦横無尽。二川がいなくなってからは、広いエリアを一人に託されたが、違いを生み出せず。だからって代えてどうする。できました

レアンドロ:前半早いうちにゴールを決めたが、追加点をとりにいかせない相手守備に抑え込まれた。みんなで縦ポンの練習やろうか。できました

佐藤:ファーストチャンスを決めきれなかったのがラストシュート。あの展開では、高い位置でのポストプレイをしてくれないと厳しい。もう少し

横谷:かき回してはくれた。多少の推進力も生んでくれた。二川を失ったことのダメージの方が大きかったのはあなたのせいではない。天皇杯に続いて「らしさ」を発揮。よくできました

武井:3ボランチには良い思い出がないねえ。フレッシュ感で前にも顔を出したが、藤春よりは良かった。もうちょい明神も助けてやって。できました