2012/5/25 J#13 ガンバ大阪vs鳥栖 「スコアは違えど鹿島戦の再現」

万博ゴール裏で観戦。

リーグ首位仙台にドロー、ACL終戦はサテ主体で敗れたが、苦手横浜アウェイをドローで持って帰ってきたホーム鳥栖戦。

上向きのチーム状態を期待しながら試合開始。

試合開始早々、パウリーニョがボールを奪って上げたクロスに、二川が飛び込んで先制。

押せ押せでガンバが支配する試合。高い攻撃意欲と運動量に、鳥栖は対応できず、圧倒したまま前半終了。これがチーム力の差だと信じていた。たぶん今季最もガンバの躍進を信じたのがこのハーフタイムだったかも。

後半は一進一退でボールが動くか、ガンバのぺースダウンに相手もつきあっている印象。このまま試合を殺せれば最高・・・。

その展開で、右サイド懸命に制した遠藤からのクロスを佐藤がゴールを決めて、2-0。

いよいよ万博のお客さんは最高潮になったのだが、選手はそうは感じていなかった。

試合の結果を決めてかかったか、脚が一気に止まった選手達から、早々に一点を奪い返され、ほぼ棒立ちのまま、倉田を下げて武井が投入されても抑えもきかないまま20分間攻められ続けて、86分に同点にされる。

悪いことに二川を下げてラフィーニャを投入するが、完全に分断されて相手の守備の脅威もなく守る選手だけが減って、ロスタイムのラストプレーで逆転されて終

戦。

90分通して鳥栖の方が良いサッカーをした時間帯は長かった。

わずか8000人のお客さんしか集客できなかった理由を真剣に考えるいい試合だったんじゃないですか。クラブにとって。

木村:繰り出されるカウンターに素早く飛び出して何度も対応していたが、最後のシーンは気の毒だった。それより一点目は何とかならなかったのかな・・・。できました

内田:右からの攻撃ははないものとして考えていたが、守備でも消えていた。遠藤に助けられっぱなしでは。セットプレーで上がる必要があったのかどうか疑問。もう少し

中澤:途中までの安定感と最後の15分の崩壊とのギャップがすごかった。白

旗を揚げていても試合中は容赦してくれない。山口なしで中澤の精神的衰退が始まっていると感じられてしまった。もう少し

今野:守備崩壊の状況下での神

風的な攻撃に若干疑問を感じていたような位置取りだった。気持ちはわかる。もっと中澤にダメ出ししてくれても良いと思うんだが、まだ言いにくいよね。できました

藤春:唯一の可能性だった。できれば突破してからのクロスだけでなく、早い段階でゴールに向かうボールもたまには上げてくれないかな。現段階ではパス交換で近づいていくのと可能性は同じだと思うし、相手も困るでしょ。よくできました

明神:ボールカットも読みも今日は冴えがなかった。遠藤がポジション上げてからは前線につなぐこともできず。もう少し

遠藤:珍しくボランチの位置でミスが少なく、相手をいなす前半のサッカーでは効果的だった。ポジション変わってからもボールもらいに下がってばかりで来の毒ではあったが、セットプレーの精度の低さには脱力。できました

二川:久々の先発で、決定的な仕事を連発し、存在感を見せた。受けて良し、出して良し。相手はどうすることもできなかった。ゴールもよかった。二川を下げることが最も推進力を失うことに早くスタッフは気づくべきだが。よくできました

倉田:何度も絶好の位置でボールがおさまるのに、なぜ最初のタイミングでシュートをしないのだ。周り見て結局回して、誰もシュートできないシーンの連発。もっと自信を持ってゴールに向かって欲しい。司令塔になってからは動きが急激に鈍る。とはいえ、怪我で交代することでプレー圧力の低下を加速させ、存在感を示したのは皮肉。できました

佐藤:ポストとしては思うようにプレーできたし、相手の攻撃陣を切り裂く上で、ボールのおさまりも非常に良かった。あとはシュートの精度かな。よくできました

パウリーニョ:プレスキックでは遠藤よりはるかに高い期待を抱かせた。忍術的なボールダッシュも健在だった。ただ、流れの中での存在感が乏しくて、不満。もっと強引でも良いんだけどな。できました

武井:守るんだというメッセージがあったのなら、徹底させるべきだった。フワフワして縦に抜かれては下がるばかり。遠藤で辛うじて保たれていた距離感を失い、二列目からGKまですっ飛ばされる元凶となってしまった。もう少し

阿部:シャドウとして入ったんだと思ったが、佐藤との連携よりも二列目でワイドに開くことが多くなってしまった。右SB不在だったからねえ。できました

ラフィーニャ:決定的な仕事ができないのはわかってるから、比較的ボールを収められたのは、普段よりはマシだった。でも決められないことで逆転を招いてしまったし、三人目として他に打つ手がないのが辛い。もう少し

おまけ・松波監督:早々にパウリーニョを下げて阿部を入れたところは機転が利いていたが、あとは打つ手が遅れた上に完全に後手の采配。相手が守備で対応できていなかった倉田や二川を下げては、その分攻撃に手を回される。あれだけ人数をかけたカウンターをされるなんて、格下に見られているんだし、実際に実力的に下なんだと認識して、相手が困るプレーができる選手をピッチに置くべき。もう少し