U-20 W杯 日本vsコスタリカ 前半

 コスタリカは初戦ナイジェリアに敗れており、この試合に勝たないと予選突破は厳しくなる。そういう意味で動きは非常にアグレッシブである。日本も初戦の試合の入りの様な慎重さはなく、速いテンポの試合の入り。

内田のサイドが拮抗しており、スコットランド戦のように右中心にはならない。左の安田のサイドが重要で、展開も左で梅崎-安田からゴールをうかがう。しかし、中盤のチェック、ゾーン気味のディフェンスに、スペースが見つけられず、つけいることができず、シュートが打てない。ミドルレンジから梅崎・河原あたりが狙うも、コースが空いていない強引なシュートで、DFに跳ね返される。形を作って田中あたりが自由に動いて崩す形が必要。

 

コスタリカは、緩急の切り替えがよく、ボールを持ってペースアップした瞬間に、日本のDF陣が置きざりにされてしまう。槙野は対応可能なようだが、福元がゴール前で安易に奪われて決定的なシーンを作られたり(外してくれた)、安田が囲まれてボールを奪われてクロスをあげられて、冷や汗をかく。まあ、安易にといっても、軽率と言うより個人能力の差だから仕方ないが、フォローが充分ではない。DFとGKの連携がうまくないケース(パスが短い、フィードが悪い)もみられる。ゴール前人数がそろっていても、身体能力で凌駕されてしまう可能性があり、実際シュートまで持って行かれる。

とはいえコスタリカも、じっくりと崩す形は作れず、ロングボールを多用して、日本のミス待ち。

青山は守備に追われるが、柏木はほとんどボールにさわれないで暇そう。

35分に梅崎に対するチェックが少し甘く、持ち込んで左からクロス。前線には三人いたが、長いボールになってしまい誰にもあわない。

この時間帯は、数度エリア内に攻め込むが、河原のシュートもDFに跳ね返される。プレーが切れないので、双方が同様に攻め込んでいてもシュートアウトするコスタリカの方がテンポがいい。

40分には、柏木がボランチの位置まで下がってボールを受けて、ようやくチャンスメイク。森島がくさびを打って、右サイドフリーの内田がダイレクトクロス。こぼれ球の元に柏木が詰めていたが・・・ヒットせず、その後を狙った梅崎のシュートはまた跳ね返される。

しばらく使わなかったせいか、右の内田のケアがおろそかになるシーンが増えてきて、フリーでボールを受けられるようになる。ロスタイムには田中がエリア外から、ようやくコースをあけてシュートを打てたが、枠をわずかに外す。

この時間帯で点を取れると良かったのだが、日本の時間帯のまま、0-0で前半終了。