5/2 欧州CL 準決勝 ACミランvsマンチェスターU

サポチームの勝った試合の感想を書くと、次戦にろくな事がないのであまり書きたくないが、周囲に記事がないとツッコミを受けたので簡単に。

豪雨のサンシーロ。あれだけ降ると、とにかく上の方の席では見にくい。

第一戦はマンUホームで2-3で敗れてはいるが、後半ロスタイムでの逆転負けという負け方を除けば、アウェイゴールの分、ミランはやりやすいだろうと思われた。

いわゆる、イタリア的な試合の入りが出来れば、1-0で勝てれば、ミランが決勝進出なのだから。

また、今シーズンのユナイテッドの、CLのアウェイゲームでのひどい試合振りを見ても(コペンハーゲンセルティック、リール、ローマ)、先にマンチェスターで試合を終えることが出来たという点で、気分的な優位には立てたのではないか。

マンUはそれを承知で、3トップを敷いてきたのだろう。

序盤で1点とれば、2点が必要になるミランと、まともな勝負が出来るのではないか、というファーガソン監督の戦略は、正しかった。

雨という天気も、ホームの利を消すような先制点を生み出す不確定要素となりかねなかった。ギグス、Cロナウドルーニーを前に揃えれば何か起こる。

もっとも、かの、「サー」は、今シーズンのほとんどの試合で2トップを採用してきた。

3トップを採用したのは、3バックのチェルシー相手(ドロー)と、今年マンUがまだ2敗しかしていないうちの一つ、わがアーセナル相手ぐらいではないか。

(ちなみに試合は、アーセナル勝ちました)

CL準々決勝のリール戦も3トップですね。ただ、いずれもこの三人ではなく、サハかラーションが入ってました。

雨ということで、マンUはゴール前では低いボールを徹底。ミランはかならずしもこだわっていないようだった。皮肉にも、カカの先制点を生んだプレーは、グラウンダーにこだわらない空中戦(オッド-セードルフ)から生まれた。その前のセードルフのミドルもそうだったが、マンU守備陣とGKは、やや虚をつかれたような時間帯が続いた。足が地についていなかった、ともいえるかもしれない。

浮き足立っていたのかどうか、はっきりとクリアもできず、マイボールとして保持もできないでズルズルとボールを入れられているうちに、セードルフが2点目を決めた。

おそらく前に入ったカカと後ろのピルロに目がいっていたのだと思うが、この日はセードルフが良い仕事をしており、ピッポと二人でマンチェスターに時間帯を与えなかった。

しかし、何度も信じられない逆転劇をCLの舞台でやってきたマンチェスターUだ。ハーフタイムでは、後半何かをやってくるんじゃないかとビクビク震えた。

しかし、何も起きなかった。

ミランの集中力と、対象的なマンUの不安定なDFライン。

「サー」は後半30分になてようやく、DF一枚減らしてサハを投入したが、その直後に、ピッポに変わって入ったジラルディーノに抜け出され、万事休す。

マンUは、その前の週末にエバートン相手に2-0から、後半4点取って逆転している。その時の4点目(イーグルス)がまさにこんな感じ。ダメ押し点の重さは試合巧者ならよく知っている。

(僕の目には)ほとんど無抵抗で、試合終了。

ミランはホームで勝利し、決勝進出を果たした。